私は2015年式のクロスカブに乗っております。少しの間中国産になった悲しきカブです。
私は体がでかくカブの純正シートでは窮屈な姿勢になります。
そして、長いミディシートを購入して装着したのですが、キャリアに干渉してしまい、キャリアを外すことにしました。
しかし、私は趣味でキャンプをするため、どうしてもカブに荷物を積みたい。。。そこでなんとかキャリアを復活させようといろいろ調べた結果
イレクターパイプでキャリアを自作するという結論になりました。
その結果、ゆったりしたポジションで、多くの荷物を載せるという願いが叶い、さらには、コスパ・強度・使い勝手の三拍子も揃っていました。
私のクロスカブはプラモ感覚でイジられている間に原型を無くしてしまっており、イレクターパイプの詳細なサイズなどを書いても参考になりません。。。
ですので、イレクターキャリアの良い所と作成時の注意点、キャリアの活用方法の具体例を紹介したいと思います。
- イレクターパイプとは?
- イレクターパイプキャリアのよいところ
- 作成時の注意点
- 組み立て方法
- イレクターキャリアの実用例
イレクターパイプとは?
イレクターパイプは、スチールパイプにプラスチックをコーティングしている軽くて丈夫なパイプです。ジョイントの種類も豊富にあり、設計次第で車中泊用のベッドやラックなど色々な物を製作することができ、可能性が無限大?のパイプです。
イレクターパイプキャリアのよいところ
- コスパが良い
- とても丈夫
- 汎用性がある
- カスタムが容易
コスパが良い
イレクターパイプの大手メーカー「矢崎化工株式会社」のサイトでイレクターパイプは2m990円で販売されており、ほとんどのホームセンターでも取り扱いがあり入手もしやすいです。
私は当初ブログなどやる気もなかったので詳細な金額はわかりませんが、パイプとジョイントなど含めて6000円程度だったと思います。私は無計画で失敗をしたり、いらないジョイントを買ったりしているので、しっかりと設計を出来る人なら更に安く作成ができると思います。
値段的にはヤフオクなどで社外の中古を購入する方が価格的には安い場合もありますが、自分の求めるサイズ、使い勝手の物がこの値段で作れるならばかなりコスパに優れると思います。
とても丈夫
先程も述べましたが、イレクターパイプは鉄パイプにプラスチックをコーティングしている物なのでとても丈夫です。
私はイレクターパイプをメタルジョイントという金属ジョイントを使用してバイクのフレームにガッチリ固定しています。
固定されたイレクターパイプを持ってバイクのリアを持ち上げてもグラつくことも無くガチガチに固定されています。
かなりキャンプ道具を詰め込んだコンテナを積み込んで走行しましたが、ネジが緩んだり、ガタつきが発生したりもしませんでした。
汎用性がある
イレクターパイプには、パイプを固定するためのジョイントが豊富にあり、設計次第で自分のバイクにドンピシャな使い勝手の良いキャリアを作成する事ができます。
私の場合はキャリアの上に物を乗せる以外に、サイドバックの装着も検討していたのでサイドバックサポートも組み立てました。
私の貧相なアイデアではこれが限界ですが、「イレクターパイプ リアキャリア」で検索するとたくさんのセンスの良いアイデアが出てきます。
作製時の注意点
- メタルジョイントの値段が高い
- パイプカッターの値段が高い
- 時間がかかる
- プラスチックジョイントを固定したら後戻りできない
メタルジョイントの値段が高い
イレクターパイプを繋ぐジョイントには金属製とプラスチック製があります。
金属製は強度が高く、ボルトによりパイプを挟み込むシステムなので完成後に追加で取付けが可能ですが。
しかし値段がかなり高いです。
プラスチック性は安価ですが、強度にやや不安があり、組立時に先にパイプに通しておかないといけません。
同じ形にパイプを固定する2つのジョイントを比較すると、
メタルジョイントは484円
プラスチックジョイントは176円
と、300円も違います。
イレクターキャリアを作製するにはたくさんのジョイントを使用するので最終的な金額がかなり変わってきます。
対策としてはフレームと繋ぐような強度が必要な箇所にはメタルジョイントを使用し、それ以外の場所にはプラスチックジョイントを使用するのが良いと思います。プラスチックジョイントはメタルに比べ強度が低いとはいえそれなりに丈夫に作られているのですぐに壊れてしまうことはありません。私は自作キャリアを組んでから2年以上が経過していますが1つもプラスチックジョイントは破損していません
パイプカッターの値段が高い
イレクターパイプを自由な長さに切るた矢崎のパイプカッターはAmazonで3300円で売っており、これは高すぎて一気に作成コストが上がってしまいます。
しかし、ダイソーやセリアにパイプカッターが売っているらしく、それを使用して切っている方がおられました。値段は500円ですがしっかりと使えるようです。
私が作成したときはパイプカッターが100均にあるなんて知りもしませんでしたので、家にあった安い鉄ノコギリで地道にカットをしました。鉄ノコでは端がガタガタになりますが、切ることは可能です。カットした所にはジョイントかエンドキャップを取付けるので見た目は問題ありません!!
500円でカットが楽になるならば100均で購入することをおすすめします。
時間がかかる
設計次第で自由に組み立てられる事が魅力ですが、私のような不器用が設計しようとすると、自分のバイクとにらめっこしながら数あるジョイントの中から最適な物を選んで行く作業が必要になり、時間がかかります。
また、設計が完了して、必要なジョイントなどを購入後し、いざ組み立て!となってから部品が足りないなんて事があればテンションが激下がりになります。
ホームセンターにパーツがあればまだ良いのですが、マニアックなジョイントになるとネット注文をしなければならず作業が長期間中断します。
プラスチックジョイントを固定したら後戻りできない
イレクターパイプを繋げるプラスチックジョイントには専用の接着剤があります。その名も
「サンアロー接着液」
この接着剤は樹脂を溶かしてパイプとジョイントをくっつけます。非常に強力で、一回くっつけてしまうとジョイントを壊さないと外すことが出来ません。
組み立ての際は仮組みをして完全に出来上がりが見えてから接着する必要があります。後からいいアイデアが湧いてきてもやり直すにはかなりハードルが高いです。
組み立て方法
私が組み立てた際の順序と方法をご紹介します。すでに組み立ててしまっており、分解しての紹介が出来ないですが、ご了承くださいm(_ _)m
まずはバイクのフレームに固定できる場所を探します。私は下の2箇所で固定しました。
前の2箇所には高級品のメタルジョイントを使用して固定しました。クロスジョイントという交差するパイプ同士を左右から挟んで固定するジョイントです。
カブのフレームの方が少し太く、少し不安でしたがガッチリと付きました。少しぐらいの経の違いなら細い方のパイプにゴムなどを間に噛ましてやれば大丈夫だと思います。
たまたまフレームの後方にボルトを取付可能な穴があったのでパイプに穴を開けてボルトで固定しました。スパナで思いっきり閉めるとパイプが潰れてしまうので注意が必要です。
2本のパイプをフレームに固定できました。そこを起点にパイプを組み立てていきます。ここから使うジョイントはプラスチックジョイントばかりです。
最初に通したパイプにT字のジョイントを通します。
そこからプラスチックジョイントを使用して四角く組んでいきます。フレーム側のT字のジョイントは接着していないため上下に動かすことが出来ます。
後ろのパイプとドッキングさせます。
上下で交差するパイプをドッキングの為のジョイントもあります。ほんとに何でも作れそうなほどジョイントの種類が豊富です。
この部分はなんとなく接着液で固定せずに動かせる状態にしていますが固定してしまった方が強度は上がると思います。
最後にこのようにジョイントを組んでサイドバッグサポートも作成しました。
サンアロー接着液だけでもガチガチに固まっていましたが、私は心配性なのでパイプに小さな穴を開けて、ビス止めをしておきました。
これが私の作成したイレクターキャリアになります。何のひねりも無いキャリアですが、理想の使い勝手を実現でき、とても気に入っています。
イレクターキャリアの実用例
イケアの木箱
上の蓋がないため気軽に荷物を放り込めます。ダサさはおいといて、使い勝手は抜群です。
木箱の下に板をかませて、U字のプラスチックジョイントを取り付けています。
イレクターキャリアに合わせて上から押し込んでやるとガチッとハマります。
外すときは上に強く引っ張れば抜くことができます。これでもかなり強く固定されているため落ちる心配は無いと思いますが。念の為カインズホームのバンドで固定しています。ジョイントにより前後左右に動く事が無いので上に浮き上がらないように固定するだけで外れる心配はありません。
コンテナボックス
キャンプに行く際は先程のイケアの木箱では容量不足になるため、オートバックスのプライベートブランド「GORDON MILLER」のトランクカーゴ50Lを使用しています。色もおしゃれで先程のイケアの木箱よりはダサさ軽減されている。と思いたいです。
これも同じくU字のプラスチックジョイントで固定しています。このコンテナは重さがかなりあるため、ボルトで一箇所だけ固定しています。
箱は頑丈に作られており、厚みもあるためフックやベルトループなどの取り付けも簡単で外側にも色々と取付けることが出来ます。
サイドバッグ
せっかくサイドバッグサポートも作成したので
ドッペルギャンガー ( DOPPELGANGER )のターポリンシングルサイドトートバッグ を取付けました。
サスペンションやタイヤに当たらないよう、いい感じにサポートしてくれています。
さいごに
キャリアを作る以外にもアイデア次第で無限大の使い勝手を提供してくれるイレクターパイプ。数あるジョイントを眺めてアイデアをねるのもとても楽しいです。
イレクターパイプでシンデレラフィットのキャリアを作ってみてはいかかでしょうか。
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