ある日突然壊れてしまった炊飯器の代わりに、炊飯もできるアイリスオーヤマの電気圧力鍋の「PMPC-MA4-B」を購入しました。
この商品は多機能が売りで、全てが中途半端なのかと思いながら使い始めましたが、半年間使用する中で優秀なマルチプレイヤーということがわかりました。
とくに調理器具を少なくしたいミニマリスト思考の方にはバッチリハマると思いました。
この半年間かなり使い込んだので、「良いところ」「イマイチなところ」が見えてきました。
正直、イマイチな所(注意点)も多いですが、それを補って余りある便利さがあるのでとても良い商品でしたので、それらを包み隠さずお伝えしたいと思います。
- 購入した電気圧力鍋の紹介
- 楽天市場での評価
- よいところ
- イマイチなところ(注意点)
- まとめ
購入した電気圧力鍋の紹介
アイリスオーヤマの電気圧力鍋は色々なモデルが有り、サイズによって自動調理ができるメニュー数が違ったり、鍋の容量によって色が違ったりします。
一応私の知る限りで羅列しておきます。
型番 | 容量 | 自動メニュー | 色 | 備 考 |
PC-MA2 | 2.2L | 6種 | 白、黒、赤 | エントリーモデル |
KPC-MA2 | 2.2L | 65種 | 茶 | ハイスペックモデル |
PC-MA3 | 3L | 6種 | 白、黒、赤 | エントリーモデル |
KPC-MA3 | 3L | 108種 | 黒、グレー、緑 | ヘルシープラスモデル |
PC-MA4 | 4L | 6種 | 白、黒、赤 | エントリーモデル |
KPC-MA4 | 4L | 80種 | 黒 | ハイスペックモデル |
PMPC-MA4 | 4L | 90種 | 黒 | ネット限定モデル |
その中で私が購入した物はネット限定モデルの「PMPC-MA4」というモデルです。
鍋用のガラス蓋がついており、自動メニューが90種類あります。その他は容量が4LのモデルのKPC-MA4とほぼ同じだと思います。
購入を検討されている方は、モデルによってガラス蓋がついていたり、カラーが無かったりと少しややこしいので、付属品等をしっかりと調べておいたほうが良いと思います。
楽天市場での評価
楽天市場での評価は私の買った4Lタイプのものだけでも2022年4月時点で1500件以上あり、評価は4.61(最高5)と非常に高評価です。
高評価のレビュー
- 単純で使いやすい
- 時短になる上にほったらかしで料理が作れる
- 豚の角煮もトロトロホロホロでとても美味しかった
- 直火用圧力鍋より圧倒的にお手入れが楽!
低評価のレビュー
- 蓋がプラスチックなので臭いが残りやすい
- 加圧3分でも減圧に30分もかかる
- カラーバリエーションが少ない
- ちょっと大きい
良いところ
- 多彩な料理モード
- わかりやすいレシピブック付
- おしゃれな外観
- 素晴らしいコスパ
多彩な料理モード
電気圧力鍋という商品名ですが、「圧力調理」以外にも、「炊飯」「低温調理」「発酵調理」「鍋モード」など色々なモードを搭載しており。これ一台で何役もこなしてくれます。
私の購入したタイプは90種類もの自動メニューを搭載しており、付属しているレシピブックのレシピ番号を入力するだけで火加減や時間の調整を勝手に行ってくれます。
正直、90種類あってもほとんどのレシピを使うことは無いと思いますが、番号を入力するだけで全てやってくれるのは本当に便利です。
また自動メニューのお気に入り登録もできるので、いちいち番号を覚えなくてもお気に入りから自動調理を選択することが出来ます。
我が家の主な使用目的は
- 炊飯
- サラダチキン作り(低温調理)
- 鍋モード
- おでん(圧力調理)
の4点でかなり使用しています。
炊飯
炊飯器が壊れた我が家には一番に求められていた機能でした。
以前使用していた炊飯器と比べるとふっくら感はあまりありませんが、普通に美味しく食べることが出来ます。
本気で美味しいご飯を食べたいなら、高い炊飯器を買わずとも土鍋で炊いたら美味しいものが食べれます(笑)
もちろん炊きあがり後は自動的に保温されるので、そのまま置いていても温かいご飯を食べることが出来ます。
最大6合まで炊飯が可能です。
サラダチキン作り(低温調理)
胸肉は栄養豊富で脂肪も少なくコスパもイイ!といい事ずくめなので、自家製サラダチキンを作ってお弁当として食べています。
ジップロックに調味料を入れて鍋に水を張り、調理モードの70番を選択し、あとは放置するだけで1時間40分後完成します。
とても簡単にしっとり柔らかで中まで火が通ったサラダチキン(とりハム)が完成します。
鍋モード
どんなに暑くても週末に必ず鍋をするわが家ではとても重宝する機能です。
以前使用していた、IH用の土鍋はとても沸騰するまでの時間が遅く、オール電化のわが家では毎回ガスコンロを出して直火で鍋の出汁を沸かしており、コスパも非常に悪かったのですが
この電気圧力鍋は火力が高く沸騰するのも早いです。だしパックを入れて「鍋モード」で火力MAXで沸かしていると、鍋の具材を準備している間に出汁が煮えたぎります。
また「PMPC-MA4」のタイプはガラス蓋も付いているため効率よく出汁を沸騰させることが出来ます。
おでん(圧力調理)
電気圧力鍋というだけあって圧力調理も得意です。これについては不満点は無く、牛すじや大根もトロトロになります。
初めておでんを作ったときは、はんぺんなども一緒に圧力調理をしてしまい、グッチャグチャにしてしまいました。
火の通りにくいものを圧力で調理し、あとの具材は鍋モードで煮込むのが正解のようです。
圧力調理では柔らかくなりますが、味の染み込みにはあまり関係が無いようで、結局は煮込んだ時間に比例するそうです。(柔らかければ味はしみやすいそうですが)
おしゃれな外観
見た目は好みもありますが、シンプルなデザインでどんなキッチンにも合うと思います。
どことなく、ル・クルーゼやストウブの鍋っぽさがあります。
カラーも色々ありますが、全サイズに同じ色があるわけでは無いので、希望の容量と色がマッチしないこともあります。
私の購入した容量4Lモデルは白と黒しかありませんでした。。。
3Lの緑がほしかった。。。
素晴らしいコスパ
私の購入したモデルは2022.4月現在、楽天市場で16000円ほどで販売されています。
これだけ色々な事ができてこの値段は本当にコスパが良いと思います。
イマイチなところ(注意点)
- 鍋が無くても加熱できる(安全装置がない)
- 吹きこぼれても清掃できない
- 部品が小さく紛失しやすい
- 炊飯に時間がかかる
- 蓋の置き場所に困る
- 調理後蓋を開けたら水滴がすごい落ちてくる
内鍋がなくても加熱できる(安全装置がない)
この電気圧力鍋は基本的には調理が完了すれば自動で加熱が切れるのですが、保温中や加熱中に内釜を抜いても加熱を続けます。
上の画像のように内釜を抜いて、中に何も無い状態でも加熱が可能です。
本体内部、中心にあるのは温度センサーだそうです。
調理後は加熱が終わりますが、炊飯後は自動で保温機能が働きます。
それも12時間保温すると電源が切れますが、無駄な電気代もかかりますし、熱を持ち続けて危険です。
使用後は必ずコードを抜くか保温や加熱取消ボタンを押す必要があります。
吹きこぼれても清掃できない
本体の後方に吹きこぼれたときのための水抜き穴があり、この四角い穴から下に水が落ます。
落ちてきた水がこのプラスチック部分にたまり、水を捨てることができます。
と説明されていますがここには水はほぼたまりません(笑)吹きこぼれた水やダシ汁は内鍋と本体の隙間から、本体内部に落ちていきます。
そして外すことの出来ないパネルの下へ向かい、この丸いパネルの下の電熱線で焦げ付くことになります。
その後焦がされた、出汁が最下部の水抜き穴?から茶色い水となり漏れてきます。
これは毎週鍋をする我が家には一番の要注意ポイントです。すでに何度も吹きこぼしていますが今の所壊れてはいません(笑)
具材の入れすぎに注意すれば良いだけなのですが、いつも鍋にパンパンになるまで白菜を入れてしまいます。第一に学習能力が低すぎることが原因ですね(笑)
部品が小さく紛失しやすい
アイリスオーヤマ電気圧力鍋はパーツはそんなに多くはありませんが、細かいものがあります。
その中でも危険なものが圧力表示ピンとそのパッキンで、かなり小さいです。
恥ずかしながら、私は購入してすぐ洗っている時に未使用のパッキンを紛失してしまいました。。。
このパッキンは小さいですが非常に重要な部品で、これが無いと圧力調理をすることが出来ません。
そしてすぐにアイリスオーヤマのショップで購入しようとしたのですが、品切れで次回入荷も未定で、かなりの絶望感に襲われました。
しかし、息子の水筒のパッキンをなんとなく入れてみたら、シンデレラフィットし、なんとか圧力調理ができるようになりました。パッキンの詳細はこちら。
その2ヶ月後ようやく純正品のパッキンが入荷され、購入することが出来ました。
たまたま息子の水筒のパッキンがあったから良かったですが、なければ2ヶ月間圧力調理ができないところでした。
おそらく、圧力のかからない調理などはできると思いますが、常に蓋に直径5ミリほどの穴が空いている状態で使用しなければなりません。
パッキンを紛失してしまうと長期間圧力調理ができなくなる可能性があるので紛失には注意してください。それ以降我が家では乾燥専用の小さなトレーを買ってそこで乾燥させるようにしてます。
というか、使用してもそんなに汚れないのでたまにしか洗っていません(笑)
炊飯に時間がかかる
炊飯もできるのですが、炊き上がりのコースを選ぶことができません。
普通の炊飯器ならば、早炊や硬めなどの炊飯コースを洗濯ができますが、この電気圧力鍋には炊飯コースが1つしかありません。必要な時間も「75分」と長く、急ぎでご飯を炊くことができません。
しかし、この鍋の真骨頂である、圧力調理を使うことで少しだけ短縮ができます。
やり方は米に水を吸わせずに洗ったらすぐに手動モードで圧力調理を3分するだけです。水の量などは変える必要はありません。
加圧時間を含めて「48分」で炊飯が完了します。
その他の対策として多めに炊飯をしてラップに包んで冷凍をしておけば、急ぎで使いたいときにチンするだけですぐにご飯を食べれます。これが一番早くて便利です。
この2つの方法を使えば不便さは感じません。
調理後、蓋を開けたら水滴がすごい落ちてくる
煮炊きをしたら当然の事ですが、蓋が大きいことと、回転させてロックを解除してから蓋を開けなければいけないので普通の鍋の蓋を開けるときよりも多く水滴が料理の中に落ちてしまいます。
しかもパッキンの内部に水滴が溜まってしまいます。
パッキンの1箇所を少しずらして水を切ればほぼ水滴はなくなります。
蓋の置き場所に困る
圧力鍋だけあって蓋が大きく重いです。調理が終わった後には先程も述べたように蓋に水滴ついているので、上向きにして置いておくスペースが必要になります。
我が家ではそんな専用スペースを確保できないので、水を切ってからS字フックにかけて干しています。
調理後は熱を持っているので水滴を切ればすぐ乾きます。
まとめ
アイリスオーヤマの電気圧力鍋「PMPC-MA4-B」を購入して。主にイマイチなポイントを書きましたが、それを補って余りあるコスパと多様性を持っています。
炊飯器ではなくこの電気圧力鍋を購入して本当に良かったと思っています。
炊飯へのこだわりが無く、色々な料理を簡単にしてくれる電気圧力鍋を探している方や無駄な調理器具を減らしたい方には本当にオススメできる商品だと思いました。
まだまだ私もこの圧力鍋を使いこなせていないので、更に研究を続けていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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